フェーズ5.5?
2009年 05月 01日
新型インフルエンザの感染が広がっていることを受けて、WHO(=世界保健機関)は29日、警戒レベルを現在の「フェーズ4」から「フェーズ5」に引き上げた。フェーズ5は6段階の警戒レベルのうち上から2番目に高いもので、ヒトからヒトへの感染場所が2か国以上となることが判断のポイント。今回、メキシコとアメリカで感染が確認されたことが引き上げの理由だと説明している。また、これは、感染が世界的に広がる「パンデミック」という状態が間近に迫っているとWHOが判断したことを意味する。WHO・チャン事務局長は、最も大きな疑問はどの程度の深刻さでまん延していくのかということだと指摘した。しかし、緩やかな症状でまん延していくのか、深刻な大流行を引き起こすものなのか、現段階では判断材料に欠けているとしている。WHOは各国に対し、対策をただちに取ることを促すとともに、新しいウイルスの全容解明を急ぐことにしている。
前回のブログで「新型」では無いと書いたが、今朝の読売新聞によると従来型や様々な家禽類や地域が入り交じったあげくに出現した型なので、「新型」であるらしい。
だが問題は型の新旧よりも、病原性の高低と、メキシコ人だけがなぜ死亡するのか?という事だ。
(アメリカで死亡した幼児もメキシコ人だった)
あと、メキシコ帰りの韓国人旅行者で発症の疑いのある人数がちゃくちゃくと増えているが、これは韓国の情報公開の透明性が高いのか、中国含めたアジア各国が隠蔽しているのか・・・。
(WHOの議長を考えると中国は隠蔽する訳にはいかないか。)
日本はメキシコ到着便を中心に水際対策しているが、東ばかり向いていると西から来るかも。
・・・と書いていたら、ついに。
厚労省によると、30日午後にアメリカ・ロサンゼルスから到着した「ノースウエスト航空」1便で、乗客の日本人女性にインフルエンザの簡易検査を行ったところ、A型インフルエンザで陽性の反応が出たという。簡易検査だけでは新型インフルエンザに感染した疑いがあるとまでは言えないため、現在、遺伝子検査を行っており、厚労省は5月1日朝にも検査結果を発表するとしている。この航空機には乗客199人と乗員13人が乗っていて、この女性の周辺に座っていた乗客とみられる子供を含む11人も空港近くの宿泊施設内に留め置かれ、検査結果を待つことになっている。
たとえ新型でも底病原性なのでタミフルが効くから大騒ぎする必要は無いが、日本人には感染しにくいタイプなのかも・・・という淡い期待は砕かれた。
→【続報】「成田着の女性、新型インフルではない」…厚労省
やはり問題は今年の冬だ。そこまでに何とかワクチン量産化のメドをつけていてほしい。
いや、沖縄ではここ最近は夏も季節性のインフルエンザが終息しない事態が続いており、インフルエンザが高湿高温を克服した可能性もあり夏も油断出来ないな。
沖縄といえば、ワクチンでは無いがこんな吉報が。
→「豚」にも効力か インフル消毒剤で特許
名護市の民間研究機関「生物資源研究所」の所長が、特許庁に出願していた沖縄に自生するセンダンの成分を活用したインフルエンザ予防・消毒剤の特許が27日までに認められた。ヒトへのインフルエンザだけでなく豚や鳥など、すべてのインフルエンザウイルスを殺傷する効力を持つ可能性が、実験結果で示された。氏は「ワクチン開発が容易でない以上、感染を最小限に食い止めることは重要。冬季に豚インフルエンザが大流行する可能性がある」として、秋までに予防・消毒剤の実用化を目指している。
by currybeans
| 2009-05-01 00:30
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