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デイリースポーツを一般紙に!・・・という訳では無い。


by CurryBeans
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空将の空想?

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<航空幕僚長更迭>田母神空将が3日付けで定年退職
防衛省は3日、歴史認識に関し政府見解に反する論文を公表して航空幕僚長から航空幕僚監部付に更迭された田母神空将を、同日付で定年退職とする人事を発表した。政府は国会審議や外交に与える影響を最小限に食い止める方針で、論文発覚からわずか3日後の異例の退職人事は早期の「幕引き」が狙いとみられる。(中略)本人から辞職の意思確認や、論文について懲戒処分の対象になるかどうかを調べる方針だったが、空将が調査に応じなかったため、定年延長を打ち切る異例の形を取ったという。
「どこの」「誰が」「どこで」「どういう立場で」自らの見解を吐露したかが重要なので、さすがに現職の航空幕僚長だったのは、思慮に欠けると言われても仕方無い。
ネット右翼w のオレとしては、日本の空を守る空自のTOPたる人物が無思慮に行った行為とは思いたくないので、(自らの定年を見越しての)問題提起の為の自爆行為だったと思いたい。
そもそも、最優秀賞を受賞した懸賞論文の主催が、失礼だがアパグループというのも構図としては、素なのか意図的なのか理解しかねる。Wikipediaでも書かれているが、安部元首相の支持者でもあるので、どちらかというと保守系の思想をお持ちの経営者なのだとは推察するが、今回の懸賞論文のきっかけとなった著書などを見ると、もう少し踏み込んでいるようにも見受けられる。

アパグループ第一回「真の近現代史観」懸賞論文募集
総合都市開発のアパグループは、グループC.E.O 元谷外志雄の著書「報道されない近現代史」の出版を記念し、社会貢献活動の一環として創業37 年目を記念する平成20年5月10日より「真の近現代史観」歴史論文懸賞制度を創設し募集を開始しておりました。審査委員長・渡部昇一氏をはじめとする審査委員会にて慎重に審査を進めて参りましたが、この度、最優秀藤誠志賞をはじめとする13賞の受賞者が決定致しました。
「藤 誠志」というのは、アパCEOのペンネームだそうな。
「真の近現代史観」がテーマなのと、審査委員長が渡部昇一氏という事で、応募される懸賞論文のベクトルは想像出来ると思うのだが。
(受賞者の中にはアパの身内もいてなんだかなぁ、という感じは否めない。)
公務員の身分の中でも、自衛官(しかも幕僚長)に関しては政府見解と(表向きは)意見・思想を異にしてはいかん、という事も、シビリアンコントロールという意味では理解は出来るので、自衛官ってつくづく報われない職業だな、と。
でも職業軍人は国家の命令次第で、死地へすら赴かねばならないので、当然かとも思う。
ただし適度にガス抜きしてやらないと、押井守監督の映画みたいなクーデターをおこされるぞw

解任された田母神氏は全国アパホテル巡り招待券もGETしたようなので、今回の騒動を逃れる為に利用してみては。(決して地下に潜らないようにw)
だが格好の攻撃材料を得た野党から国会招致されているようなので、持論を展開してもらっても良いかもしれない。戦争というものは、勝てば侵略行為とは非難されないという事を。
まあ、現代日本の抱える問題が浮き彫りになって楽しめました。
まだまだ、同じ土俵で議論は出来ないね。

・・・と、ここまで書いて関連記事に経緯が分かるものを見つけた。

【政論探求】田母神氏の重い問いかけ
「日本は侵略国家であったのか」という問いかけはきわめて重い。近現代史の一面的な見方を見直そうという動きが各方面から起きていたが、その象徴的論文といえた。だが、田母神俊雄氏は空幕長を更迭された。これまでの政府見解に沿わない内容であることは確かで、麻生首相としても「立場上、不適切」と言わざるを得なかった。「村山談話」「河野談話」がいかに手かせ足かせになっているか、改めて思い知らされる事態だった。アパグループの元谷外志雄代表が社会還元活動の一環として論文を募集、実は筆者も渡部昇一氏ら4人の審査委員の一員だった。235点の応募作品から社内審査で二十数点がまず選ばれ、CDで送られてきた。すべての論文は筆者名が削除されていた。これを読み込み、2回の審査委員会で絞り込んでいった。最終段階で初めて氏名が明らかにされた。高得点となっていたのが、田母神氏の論文だった。実はその瞬間に、今日の事態を予感した。内容が正論であっても、現職の自衛隊トップの論文となればただではすまない。政治記者時代の直感が働いた。元谷氏が田母神氏に確認するという手順を経て、最優秀賞に決まった。田母神氏はそれなりの覚悟と信念を持って書いたのだった。
産経新聞の元政治部記者が審査委員という事でも、この懸賞論文の性格がうかがい知れるw
しかし「村山談話」「河野談話」が歴史的検証を経ていないもので、アメリカ下院の従軍慰安婦非難決議の時もそうだが、ことさらにこの談話を持ち出され、日本があらぬ非難を受けているのは確かだ。
自衛隊幹部といえば、先の大戦で散った兵士たちの遺した手紙等に接する機会も多いと思う。
空軍でいえば特攻していった(させられた)パイロット達が、「侵略戦争を遂行する為」「侵略国家日本を守る為」に若い命を捧げた、と思われる事が耐え難い、というのもあるかもしれない。

簡単に考えれば、残された1級資料を元に検証して、犯した非人道的行為は認めれば良いし、濡れ衣は晴らせばよいのだが、それが出来ない状況が延々と続いている。
戦時における民間人の無差別殺人でも、日本軍が絡めば非難され、米軍が絡めば「戦争を終結させる為」で終わってしまう事に違和感を憶えるべき。
(´・ω・`) だけど、歴史って結局は「勝者の記録」なんだよな・・・。


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by currybeans | 2008-11-04 23:30 | News