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デイリースポーツを一般紙に!・・・という訳では無い。


by CurryBeans
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「3D映画」「3方式」「3度目」の挑戦

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新世代3Dシネマ--「赤と青のメガネ」を不要にしたデジタル技術(2007/06/07)
ハリウッドのエリートたちが押しかけるフランスのカンヌ国際映画祭。2007年の映画祭で最も期待された初公開作品の1つが、U2のコンサートを3Dで撮影したコンペティション部門外特別招待作品「U2 3D」だ。カンヌに集うおしゃれなセレブたちも、「U2 3D」を見るためには赤と青のフィルタ付きの立体メガネをかけなければならないのか。心配は無用。あのようなダサいメガネは過去の話だ。代わりに観客が誇らしげに見せびらかすのは、スマートなデザインの黒い特殊メガネ。それこそが、映画産業を魅了している新世代デジタル3D立体映画技術の成果である。
2年前の記事なのだが、ようやく日本でも3D映画の話題がヲタ以外から聞かれるようになった。
対応している作品や上映館も増え、「モンスターvsエイリアン」などは、子供向けと思いきや、全編にヲタ作品のオマージュが散りばめられており子供より同行した大人たちに好評なようだw

「飛び出す映像」自体は新しい技術ではなく、1950年代、80年代とブームが起こっており、今回が3番目と目されている。立体映像の基本原理は、第1次ブームのときからまったく変っていない。
人の目の間隔によって生じる視差を含んだ映像情報をそのまま、それぞれの眼に到達させると、脳内で立体物として認識してしまう。昔の赤・青セルファン時代を知っている人はよくわかると思う。
赤と青で二重にぼけているように見える絵などを、メガネを通して見ると同色の線が片側だけ消されて、立体に見えるというものだが、代償としてそれ以外のカラー情報を捨てなければならなかった。
その後、偏光グラスが登場しよりリアルな立体映像をみることが出来るようになり、某リゾート施設の某アトラクション等で使用されている。

ここ数年でさらに撮影側・映写側の映像テクノロジーが高度化、コストは逆に低下して来た事により、制作サイドも興業サイドもビジネスになると踏んで、アメリカなどでは、一気に導入が進んだ。
ドリームワークス社などは、09年度以降に制作されるアニメは全て3D化するそうで、今年の年末にはジェームス・キャメロン監督の超大作「Avatar」(専用に開発したフュージョン3Dカメラシステム使用)が控えている。昔はよく指摘された長時間だと眼が疲れる、酔う、などの症状も、秒間144フレームという高速描画によって大きく改善しているようだ。

とはいえ全世界ではすでにスクリーン数自体は飽和状態で、2018年には現在より1万ほど減少するという予測もある。その中でも映画館のデジタル化と3D化は進み、18年には全スクリーンの80%がデジタルで、その中の28%が3Dシネマになる、との事だ。
フィルムよりデジタルの方がコストが安いと言われているようだが、対応機材の初期投資はそれなりに必要だし、3Dの場合は現在のメジャーな方式である「REAL 3D」の場合は、ソフトとハード両方でのアップグレードの為に、年間300万程度のライセンス費が別途必要で、この辺りのビジネスモデルはさすがアメリカ人と思うが、システム提供側は「一度カラー映画を見たら白黒映画に戻れないのと同じだ」と強気。映画の制作費も実写とCG(アニメ)で異なるだろうが、おおよそ2割程度上がると言われている。そのコストが3D映画の鑑賞料金の差額数百円なんだろうか・・・。

で、現在3D方式としては大きく3派に別れている。
(映画のサウンドにDolbyやらDTSやらの規格があるのと一緒で、劇場が持つ再生環境によって異なる。)簡単に特徴をまとめると以下のような感じ。

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これはXpanD用

■REAL D
・円偏光フィルター方式
・ワーナーマイカルシネマズなどが採用
・メガネが安価なので持ち帰り可能
・専用スクリーン(シルバースクリーン)が必要
・某テーマパークの3Dアトラクションもこれがベース

■XpanD
・アクティブシャッター方式
・TOHOシネマズ・MOVIXなどが採用
・メガネは回収され再利用
・メガネとスクリーンが赤外線通信してシャッター制御するハイテク仕様w
・2D映画用スクリーンと共用可

■Dolby 3D
・分光方式
・T・ジョイなどが採用
・メガネは回収され再利用
・2D映画用スクリーンと共用可


現在のシェア的には世界的に見ると「REAL D」がリードしているが、まだまだ普及数が少ないので各社熾烈な競争になるのだろう。劇場側から見ると、メガネの電池交換や洗浄が不要で、スクリーンは共用出来て、映写機の設置スペースやランニングコストが安いもの、となるだろうが、残念ながらその条件を満たすものは無いようだ。
だが客足は伸びるし、追加料金は取れるし、映画を盗撮される事も無い、と良い事だらけ。

鑑賞する側としては、「3Dありき」で、仮に2D映画だと考えると絶対観ないようなアトラクション的映画まで観て後悔する恐れがあるw ただ、3D版と2D版が併映されているなら、3D版を観ちゃうと思う(実際アメリカでも数字に現れている)。

問題は家庭用映画市場だろう。2Dで観るしかないからだ。
パナソニックなどが、かなり3Dモニターに注力しているらしいが、民生用として一般家庭に入ってくるのは時間がかかるだろう。(やっとこさフルHDが普及、といえる段階に入ってきているし)
なんでも業界的にはフルHDの次の技術革新として、4倍の解像度を持つ「4K」だったらしいが、この間に3D映像のムーブメントが入るのでは無いか、という事だ。ちゃんと数字順w
ただ家庭用テレビだといくら大型化が進んだとはいえ、劇場の全視野を覆うような巨大スクリーンで観るのとは違うので、「飛び出す映像」というよりは「奥行き感が際だつ映像」という方が正確かも。


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広島8-0阪神 13回戦 (阪神7勝6敗、マツダ、18:01、31733人)
阪神打線が沈黙…広島・大竹に完封負け
広島が1分けを挟んでの連敗を3で止めた。大竹は今季2度目の完封で約1カ月ぶりの7勝目。直球の伸び、変化球の切れも申し分なく6安打に抑えた。打線は四回に打者11人の攻撃で7点を挙げた。阪神は筒井が四回に崩れた。


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by currybeans | 2009-08-08 00:30 | News