デイリースポーツを一般紙に!・・・という訳では無い。


by CurryBeans
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産経vs毎日(1)

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(写真:産経新聞)

“ごね得”許した「派遣村の品格」 費用は6千万円大幅超の見込み
「不平を言えば融通が利く。みんな“ごね得”だと気付いている」。4日閉所した東京都の「公設派遣村」を出た男性(34)は“村”での生活をこう皮肉った。派遣村では開所以来、行政側と入所者の衝突が絶え間なく続いた。職員の口のきき方への不満に始まり、昼食代の現金支給を求める入所者…。当初、目的だったはずの就職相談は不調に終わり、職員は最後まで入所者への対応に右往左往した。都は3日夜、この日退所した833人のうち住居を見つけられなかった685人のため、4日以降の新たな宿泊先に400人分のカプセルホテルを用意。残りの入所者には、都の臨時宿泊施設を割り振ることを決めた。だが、いざこざはここでも起きた。入所者の1人は冷笑を浮かべて言う。「その夜も『なぜ全員がホテルに入れないのか』と騒いだら泊まれることになった」入所者の抗議と厚労省などの後押しで、都は決定を覆す。抗議の数時間後にはカプセルホテルを追加で借り上げた。「騒ぎが大きくなったので…」と職員は言葉少なに語るのみだ。この1週間で本来の目的の就労・住宅相談に訪れた入所者はわずか1割。「正月休みに相談しても仕方ない。派遣村では一時金がもらえるとのうわさもあった。それ目当てで入った人も多い」との声も漏れた。
上は産経新聞、下は毎日新聞が公設派遣村に関して書いた記事だ。
毎日の言葉を借りれば、派遣村に集った「少数」を取り上げたのが産経という事になるんだろう。
産経の記事は生きていく事にしたたかとも言える、「ゴネ得の味」を知っている連中の実体が垣間見えるし、「事なかれ原理主義」とも言える公務員体質もよくわかる。
費用6000万円(以上)は都では無く国が負担、との事だが公金に変わりはない。

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(写真:毎日新聞)

<特集ワイド>公設派遣村・それぞれの物語 働き自立したい! 僕ら、どう見える?
2010年元旦は凍えるような寒さだった。国と東京都が国立オリンピック記念青少年総合センター(渋谷区)に設置した公設派遣村を訪ねた。どんな理由でここにたどりついたのか。それぞれの話に耳を傾けた。オープン初日の28日には292人だった利用者は最終日の4日には833人にふくらんだ。用意された500人収容の宿泊施設では足りず、隣接する2棟も開放された。中庭にある喫煙所に入居者が集まる。20代、30代も多い。「こんなところに来る予定じゃなかった。正月は故郷に帰ろうと思っていた」(中略)元日に鳩山由紀夫首相、菅直人副総理ら政権幹部が次々と派遣村を訪れた。「アピールだけですね。鳩山首相がお母さんからもらったお小遣いの1割でもいいから僕らに分けてほしい」そう言う男性は34歳。北海道出身。(中略)上野の温浴施設から29日に来た女性(65)。こつこつと働き、年金をもらおうと役所に行くと「払込期間が2年足りず、追加で足りない金額を支払うことも不可能だ」と言われた。3カ月前、「ちょっと買い物してくるね」と言って、家を出てきた。息子たちの世話になりたくなかった。「まだ5年は働ける。食べさせてもらって小さくなって暮らすのはいや。生活保護を受けるなら死んだ方がまし(後略)
で、毎日新聞の記事はメディアが伝えたい社会的弱者の典型的なケースばかりを集めているように見え、まあ毎日らしいといえば毎日らしいスタンスでの記事な訳で、こういう善人だけを集めて物事の一面しか伝えない事には、毎度違和感を覚える。
だが、記事中の女性(65)と下の19歳の少年の言葉には感銘を受けた。

「生活保護を受けるなら死んだ方がまし」

65歳女性の言葉だ。オレの親も同じ事を言っていた。世代共通の価値観だろうか。
重度のハンデを背負っていて、満足に働けないならいざ知らず、1度も「死にものぐるい」にすらならずに安易に税金の世話になるのはどうか?
例として出すのは気が引けるが、あの英会話学校教師のイギリス人女性を殺害したヤツですら、仕事にありつけて整形費用を稼ぎ出せる国のはずだ。そういう意味では鳩山政権が打ち出した「コンクリートから人へ」という政策は、そういった受け皿を激減させる恐れがあるのは確かだろう。
行き場を無くした人が簡単に介護方面へ移れるほど甘い仕事(業界)では無い。
じゃあ生活保護で国が面倒みます、なんて最低最悪の施策では国家財政破綻するし、大多数の善良な国民の労働意欲・納税意欲を削ぎまくり、国家としての活力が衰える。
「働いたら負け」の世界なんて勘弁してくれ。
そこで19歳の少年が登場。

19歳の少年もいた。ダウンジャケットにジーパン姿。2日に大阪から夜行バスで上京した。新宿で、ホームレスに派遣村のことを教えられた。自営業の両親は事業不振に苦しんでおり、建設現場などで働きながら通った定時制高校を昨春卒業。仕事はなく「東京なら仕事があるかも」と考えた。「全日制でも就職率が下がっているんだから定時制はほとんど仕事がない。学歴や経験不足を理由に相手にしてもらえない。もっと僕自身のやる気を見てほしい」(中略)取材を終え立ち去ると、しばらくして少年が追いかけてきた。「報道の人には、僕らここにいる人間はどう見えるのか? 駄目な人間だと思うか」と聞かれた。「そうは思わない」と答えた。ここでは胸がつぶれるような悲しい話をたくさん聞いた。必死に求職活動をしたにもかかわらず路上に出た人もいた。少年はそれでも、「僕は自己責任だと思う。家にお金がなかったり運が悪かったとは思うけれど、社会のせいにしたら心がすさんで自分を保てない」と言った。派遣村にいた多くはごく普通のまじめそうな人たちだった。けれど、路頭に迷っている。来年は誰がここにいても不思議ではない。
派遣村にいる人達のうち、どれくらいが「都民」なんだろうか?
派遣村の費用原資が国税とはいえ、場所が東京で都の職員も駆り出されている以上は、一定の線引きはしてほしいのだが。つーか、今や都議会も民主党か・・・。
少年の言葉で印象的なのは以下。

「社会のせいにしたら心がすさんで自分を保てない」

自己責任に帰結してしまう人が多いから、自殺大国なのかもしれないが、19歳でこの考え方は立派だ。果たしてオレが19の頃にこんなコメントが言えたかどうか・・・。
自営業でがんばっている両親の背中を見て育ったからかもしれないが、なんでも社会の責任、世の中をこんなにした大人の責任にしたがる若者が多い中、正直心を打たれた。
(事実そういう側面もあるとはいえ、それを恨んでも仕方ない)
この記事を読んだ社長さん、彼を雇っていただけないだろうか。

で、毎日新聞の記事は最後に「派遣村にいた多くはごく普通のまじめそうな人たちだった」と括っているのだが、それについては明日の第二ラウンドで、両紙の関連記事を取り上げてみようと思う。


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by currybeans | 2010-01-08 00:30 | News