蜀と仮面
2010年 10月 24日
中国四川省徳陽市内で23日午後、若者ら約100人が反日デモを行い「小日本(日本人の蔑称)は釣魚島(日本名・尖閣諸島)から出て行け」などと叫んだ。周囲のやじ馬が加わり群衆は千人規模に膨らんだが、約30分後に解散。中国で週末の反日デモは2週連続。中国当局は23日朝からインターネット上などでデモ呼び掛けがあった地方都市などで厳重警備を続け、デモの抑え込みを図っている。
先週は四川省の綿陽市でもデモが起き、一部暴徒化していたようだ。
デモが起きた綿陽と徳陽は08年の四川大地震で大きな被害を出しているが、それの復興政策などで鬱憤が溜まっているのか、純粋な愛国デモなのかはわからん。
四川省といえば省都は三国志ファンにはお馴染みの成都。
綿陽は蜀時代は涪と呼ばれ、劉備の蜀攻略の手始めとなった涪水関など蜀の要衝。
孔明死後に後事を託された蒋琬は自ら涪に駐屯し、漢中との接点であるこの地を守備し、病により246年に死去。墓所もある。今週デモが起きた徳陽は秦宓の出身地。彼は関羽の仇討ちで呉に侵攻しようとする劉備を懸命に諫めた。
蜀好きが多い日本人にとって、しかも蒋琬・秦宓という蜀が置かれた現状を正確に認識し、知的で理性的に行動した人物に関連した土地で野蛮で不毛なデモが起きた事は、本当に残念。
四川省といえば1986年に広漢市で発見された三星堆遺跡もある。
紀元前2000年、もしくはそれ以前の遺跡と考えられている非常に古い遺跡で、巨大な人物像や上の画像のような異様な仮面が出土して有名。
オレも上野の博物館で目玉から円柱状の筒が飛び出た仮面とか見たよ。
デモに参加した連中は、愛国という仮面を被っているのか、それとも・・・。
【菊花賞】波乱!ビッグウィークが戴冠!
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by currybeans
| 2010-10-24 00:30
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