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デイリースポーツを一般紙に!・・・という訳では無い。


by CurryBeans
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ヤマト生命と鹿鳴館と徴兵保険

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<大和生命>破綻…更生特例法申請 金融危機で損失
経営不振に陥っていた中堅生命保険の大和(やまと)生命保険は10日、更生特例法の適用を東京地裁に申請した。負債総額は2695億600万円。生保の破綻(はたん)は01年の東京生命保険(現T&Dフィナンシャル生命保険)以来7年ぶりで戦後8社目。米金融危機に伴う市場の混乱で保有株式などに多額の損失が生じ、08年9月中間決算で債務超過に陥ることが避けられなくなり、自力再建を断念した。米金融危機が原因で日本の金融機関が破綻したのは初めて。
ここの保険に加入もしていないので、「ああ、ついに中堅生保が破綻したか。」程度に流してしまうニュースなのだが、ちょろっとWikipediaで調べてみたら、歴史ある保険会社であり、現所在地も鹿鳴館の跡地であるなど、興味深い会社である事がわかった。
破綻しなければ知る事もなかったのだが・・・。
大和生命保険株式会社。お約束通り、最初は「ダイワ」と読んでしまった。
本社は東京都千代田区内幸町一丁目1番7号で、鹿鳴館が建っていた場所だ。
鹿鳴館は1883年(明治16年)に設計:ジョサイア・コンドル、施工:土木用達組(大成建設の源流)によって落成した。1927年(昭和2年)に徴兵生命保険に売却され、1940年に取り壊されている。
明治期の西欧化を象徴する建造物だった鹿鳴館の跡地に建った生命保険会社が、西欧(アメリカ)発の金融危機によって倒産するというのも皮肉なものだ。
さらっと書き流したが、鹿鳴館を土地ごと購入した徴兵生命保険、というのが大和生命の前身。
1911年(明治44年)9月 日本徴兵保険株式会社設立
1945年(昭和20年)10月 大和生命株式会社に改称
という流れ。

徴兵保険というのは、文字通り徴兵にたいする保険。
日清・日露戦争と続いた国家総動員で外国と戦争するような時代になった事を受けて、一家の働き手が徴兵された家庭と、そうでない家庭で経済的な格差・不均衡が出てきている状況を受け設立。
子供が小さいうちに保険金を支払い、徴兵されると支払われる。学資保険みたいな感じか。
明治から大正にかけて4社が設立されていたが、太平洋戦争の終結と共に存在意義を失い、新日本生命、大和生命 、第百生命、富国生命と社名変更している。
既契約は他の保険へ転換されたようだ。


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横浜5-4阪神 最終戦 (阪神13勝10敗1分、横浜、14:00、16224人)
阪神・石川、6回2失点も3勝目ならず
横浜は一回に村田、吉村の連続適時打で2点を先行。2点のリードを許した七回は、打率リーグトップの内川の14号2ランなどで3点を奪って逆転した。阪神は先発の石川が6回2失点と好投したが、2番手の阿部が誤算だった。


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by currybeans | 2008-10-11 00:30 | News